私は雑談のスペシャリストになりたい!なんて思っていません。ただ、目の前の気まずい空気を何とかできれば良いだけなんです!
- 会議の前に会議室で上司や同僚と二人っきりになったとき
- エレベーターの中で上司や同僚と二人っきりになったとき
- 通勤中に上司や同僚とばったり会ってしまったとき
上司や顔を知っている程度の同僚など、仕事では話しているけれど、仕事以外の話をしようにも話題が無い・・・気まずい・・・無言でいるのもなんかおかしい・・・でも何を話したら・・・
こんな思いをしていませんか?私はずっとこんな思いをしていました。仕事という共通の話題があれば話せるのに、いざフリートークとなった途端に言葉が出なくなる・・・なぜ???
これを何とかしたいと思い参考にしたのが以下の書籍。
『 雑談の一流、二流、三流 』
桐生 稔 (著)
本書で学び、私なりの結論を解説させていただきます。本記事は以下の人向けです。
- 目の前の気まずい空気を何とかできればそれで良い
- 話題が全く思い浮かばない状態を何とかしたい
- 難しいテクニックとか不要、とにかくその場を切り抜けられればそれで良い
反対に、以下のような人には本記事は物足りないものになります。
- 雑談上手なスペシャリストになりたい
- 雑談を通して仲間の輪を広げたい
- 雑談上手になるための高等なテクニックを知りたい
あくまでも、私の記事では物足りないという意味です。本書籍をしっかり学び実践すれば、スペシャリストも夢ではないと思います。しかし、ここではそこまでを目指してはいません。あくまでも目の前の気まずさを切り抜けられればそれで良いという方へ向けた記事です。(;^_^A
雑談のネタはコレだけ
本書で学び私が実践しているのは、
です。これだけで話題が無くて気まずい思いを味わうことはほぼ無くなりました。
もう少し具体的に説明します。
生活に密着した話題とは、衣食住・健康・お金など誰もが深くかかわっているものです。今のトレンドなどは相手が興味が無い場合もありますので、避けた方が良いです。もちろん、相手の好みを知っていれば問題ないですが、そもそもそれを知らないから話題が無いのですよね?
例えば、
- 最近よく眠れなくて、何か良く眠れる方法とかご存じないですか?
- 最近太ってしまって、○○さんはスリムですけど、何か特別なことをしているのですか?
- 小学生の息子が全然言うことを聞かなくて、○○さんのお子さんはどうですか?
- ランチ代が高くて、○○さんはお昼どうしているのですか?
ポイントとしては、本当に困っていることや悩んでいることを話題にします。とはいえ、軽く悩んでいる程度ものにしないと、相手が返答に困るほどの大きな悩み相談はNGです。自身の困っていることや悩んでいるが全くないってことは無いですよね?悩みが全くない人がいるならすみません(;^_^A
もう一つのポイントとしては、相手に意見を求めることです。話題はこちらから提供しますが、自分のことばかり話すのではなく、相手に会話の軸を置くことです。相手に気持ちよく話してもらう空間を作ることを心がけます。私は聞き手に周り、なるほど~へぇ~などリアクションに徹します。
悩みや困りごとなど、プライベートな話題に抵抗がある方もいるかもしれません。私もそうでした。特に顔見知り程度の人に、そういった内容は相手も警戒するのではないかな?と。
まずは、本当に軽~い困りごとで良いのです!
例えば、筋肉痛が2日遅れで来る、小さい文字が見えない、何もないところでつまずく、など。そうすると相手も、わかる!あるある!自分の場合はこうだ!と話をしてくれます。初対面の相手などは、軽めの困りごとやハプニングを話題にすると思いのほか共感してくれたりします。
ただし、失敗することもあります。相手がピンと来てないときです。それはこちらの話題選択ミスなので、何事もなかったかのように違う話題に変えます。無言の気まずい空気に比べたら、こんな失敗問題なしです!
以上が本書籍で学び、私が実践している雑談手法となります。この結論に至った経緯や理由をもう少し詳しく知りたいという方は、引き続き本記事をご覧ください。また、本書籍の購入を検討していて、もう少し内容を知りたいという方も本記事をご覧いただければと思います。
書籍の紹介
本書は、雑談を通じて良い人間関係を作ろうという内容です。
良い人間関係を構築するには、話すしかありません。
では何を話したらよいのか?
立派な内容を話す必要はありません。
とりとめのない(雑)はなし(談)を、
たくさん話すことで築くことができます。
では具体的にどうしたらいいの?という疑問に、
45の手法を解説して解決に導いてくれる書籍です。
この本は以下の悩みを抱えた人におすすめです。
- 話がもたず気まずい沈黙が流れる・・・
- 相手との距離が縮まらない・・・
- 苦手な人との接し方がわからない・・・
書籍の概要
ここからは、45の手法のうち10の手法を紹介します。
勝手ながら、10項目選ばせていただきました。
これらは私がなるほど!と共感したものや、
すぐにでも雑談で取り入れたいと思ったものになります。
雑談のはじまり
三流は、「今日は暑いですね」
二流は、「30℃を超えるそうですよ」
一流は、夏バテとか大丈夫ですか?
会話が続く秘訣は、”相手に焦点をあてる”こと!
すべての人に共通して興味がある話題は何だと思いますか?
家族?恋愛?お金?いや、そんなものはない!
いえいえ、あります!それは自分自身のこと!
人間は誰しも、興味があるのは「自分」のことです。
その証拠に、集合写真を見ると、まずは自分を探しますよね?
この人と話すと、なんだか会話が弾むなぁ・・・と思う相手はいませんか?
意識して話してみると、
自然とあなたに話をするように仕向けられています。
私の経験から言うと、営業の人は上手ですね。
いつの間にか、こちらの話を聞き出しています。
雑談を盛り上げるには、
雑談で距離を縮める
三流は、話かけられるのを待つ
二流は、先に話し始める
一流は、質問する
質問するということは、相手に焦点をあてることと同じです。
あなたに興味があります、という意思表示ですね。
初めて会う人やあまり話したことない人と、
会話するのは億劫に感じることもあります。
ですが、相手から質問されたら、そりゃ答えますよね。
相手との距離を縮めるには、
雑談のネタを探す
三流は、あせってネタを探す
二流は、自分の興味あるネタを話す
一流は、「毎日すること」から話す
エレベータで上司とばったり、話すことがなくて
気まずい空気・・・なんてことはありませんか?
そんなときのために、鉄板ネタがあります!
それは誰しもが避けて通ることができないもの
「食べる」、「動く」、「働く」、「お金」、「健康」。
- 最近、お昼ご飯どうしているのですか? 「食べる」
- 最近、運動不足で、何か運動されていますか? 「動く」
- お忙しそうですね、帰りは遅いのですか? 「働く」
- 最近出費が多くて、何か良い節約法ないですかね? 「お金」
- 最近熟睡できていなくて、よく眠れてますか? 「健康」
このように生活に密接した内容であれば、
全く会話にならないということは無いはずです。
何か会話するネタは無いかと迷ったら、
雑談のスタンス
三流は、話し上手を目指す
二流は、聞き上手を目指す
一流は、話させ上手を目指す
物知りであること、博識であることが雑談上手ではありません。
「ためになるすばらしい内容の雑談をしなければ!」
と意気込む必要はないのです。
いかに相手が話したくなる空間を作れるかが重要です。
そこで重要なのが「接続詞」の
「ということは」、「そうすると」、「ちなみに」。
たとえば、
最近、じゅうぶん休めてますか?
いやぁ、帰りが遅いし、朝も早いんでね。
ということは、あまり寝てないのですか?
そうねぇ、休日は寝て過ごしてるけどね。
そうすると、家族との時間がとれないですね。。
そうなんだよ、そろそろ怒られるかな?
このように、接続詞を使って相手の話を引き出せれば、
あなたも”話させ上手”になれるということです。
雑談を盛り上げる
三流は、壁があり縮められず
二流は、共通点を探す
一流は、相違点を探す
雑談相手との共通点があれば話は盛り上がりますよね。
とはいえ、共通点なんて簡単には見つかりません。
特に親しくない人、初めて会った人など、
共通点を見つけることは至難の業です。
しかし、相違点ならどうでしょう?
人間は共通点より相違点の方が断然多いはずです。
なので、自分と違うことを面白がって話を聞くと盛り上がります。
決して否定するのではなく、
- なぜこれが好きなの?
- なぜそんなふうに考えたの?
- なぜそんな行動したの?
純粋に「なぜ?」を聞くだけです。
相手も自身の考えや思考に興味をもって聞いてもらえるので、
そんなに悪い気はしません。
雑談で意見の衝突
三流は、相手の意見に反論する
二流は、相手の意見に合わせる
一流は、興味に変える
雑談で、「いや」「でも」「だけど」と反論しても
めんどくさいと思われるだけです。
楽しく雑談したいだけなのに、否定されるとうんざりします。
だからといって、
そう思ってないことに同調する必要もありません
そんなときは、なぜそう思うのかに興味を持つことです。
オリンピック楽しみですね!今年は開催されますかね?
(楽しみではないけど・・)何の競技が楽しみですか?
討論したいわけでもなく、お世辞を言いたいわけでもなく、
ただ雑談したいだけです。
相手の趣味や好みを聞けたのなら、話を広げるチャンスです。
相手に興味を持って、どんどん掘り下げていきましょう。
雑談の姿勢
三流は、相手に向かず
二流は、相手に視線を向け
一流は、相手に腹を向ける
相手の目を見て話さないことは論外ですが、
視線は向けていても、体はPCに向かっていると、
話したくないのかな?という印象を受けます。
明らかにぞんざいに扱われている感が伝わってきますね。
- 腹を見せる
- 腹を割って話す
- 腹黒い
など、腹に関わる言葉はたくさんあり、
人間にとって、腹は重要な部分です。
その腹を相手に向けることは、相手を信用し、
警戒していないという安心感を与えることができます。
ワンちゃんと同じですね!
逆に考えると、
雑談を早く切り上げたいなら腹を見せないことです。
雑談で愛される
三流は、好かれようとせず
二流は、仕事ができる空気を出し
一流は、あえて隙を見せる
あなたの近くにも、なぜだか愛されるキャラはいませんか?
仕事で失敗しても、なぜか憎めないキャラがいませんか?
1人でできる限界はあるので、
- 助けたくなる
- 支えたくなる
と思われる人は他力を借りられて成功する場合が多い。
なぜ愛されるのか?
それは失敗や弱さを隠さず話してくれる人だから。
どこから見ても完璧を装う人間より、
どこか抜けてて、弱音を見せてくれる人間の方が、
安心してコミュニケーションがとれるし信頼もできます。
変なプライドは捨てて、失敗や弱音を見せることで、
安心感や信頼感を与え、愛されることに繋がります。
雑談と苦手な人
三流は、近寄らないようにする
二流は、近寄って仕事の話をする
一流は、腹を見せ合う
心理学では、
接触回数が多いほど好感が持てる
と言われています。
テレビやYouTubeに出演している人で考えると、
最初は苦手な印象があったとしても、
毎日見てると慣れてきませんか?
このことからも、毎日見て触れていると、
いやな感じが無くなり好感に変わっていくのはわかります。
では、私たちの職場で考えると、
毎日接している上司に好感が持てないのはなぜか?
それは「情報が足りていない」から。
人は知らないことにとても不安を感じるものです。
上司の仕事以外の側面を知り情報が増えると、
好感が持てるようになっていきます。
例えば、
- 職場では高圧的で怖いけど、家庭では小型犬を溺愛しているらしい
- 職場では高圧的で怖いけど、家庭では奥さんに逆らえないらしい
- 職場では高圧的で怖いけど、私と同じスポーツ好きらしい
とか。
意外な一面やその人の情報をもっと知ることができれば、
不安や苦手な印象が好感に変わっていきます。
雑談と好奇心
三流は、無関心のままにする
二流は、無理やり関心を持とうとする
一流は、好奇心を満たそうとする
どうしても関心が持てない相手はいます。
どちらかというと、関心が無い人の方が多いですよね。
では、どうすれば良いか?
関心ではなく、好奇心を持つことです。
純粋に知らないことを、知りたいという好奇心です。
人の話を聞くときは、
自分がその道の専門家になるようなつもりで聞きましょう。
自分が専門家として本をつくるとか公演するとか、
そんな立場だったら色々と聞きたいことありますよね?
相手からうざがられない線引きは難しいですが・・・(笑)
まとめ
今回は、私が重要で効果的だと思った10項目を紹介しました。
さぁ、今から実践しましょう!
と言ってもすぐには難しいかもしれませんが、
意識しながら雑談することはできると思います。
身近にいる雑談上手な人は、上記10項目のどれが優れているのか、
観察しながら雑談すれば得られることは多いはずです。
本書では、他にもたくさんの手法が紹介されています。
もっと雑談上手になる手法を学びたい方は、
本書を手に取って読んでみることをおすすめします。