本記事では、技術者派遣として働く上で、
メリット(良い点)とデメリット(悪い点)について紹介します。
私が技術者派遣として約10年働いた経験から説明させていただきます。
本記事は、以下のような人向けに書いています。
- 技術者派遣という働き方があることは知っている
- 技術者派遣という働き方を検討している
- 技術者派遣という働き方のメリットとデメリットを知りたい
本記事では、以下のことがわかります。
- 技術者派遣という働き方のメリットとデメリット
- 実際に技術者派遣で働いて感じたメリットの実体験
- 実際に技術者派遣で働いて感じたデメリットの実体験
はじめに
どんな職業でもメリットとデメリットはあります。
そして、良いこと・悪いことは人によって感じ方も違います。
本記事では、あくまでも私個人の主観から見たメリット・デメリットの話となります。
あらかじめご了承いただいた上で、お読みいただければと思います。
技術者派遣のメリット
有名企業(製品)の開発に携われる
誰もが知るようなコンシューマ(消費者)向けの製品を開発できます。
そのメーカーの社員でなければ開発できないというわけではありません。
実際は、多くの協力会社や技術者派遣が関わり開発しています。
もはや、外部の力を使わないと製品ができないと言ってもいいくらいです。
私の場合は、新卒で当時大流行していた某メーカーのガラケー開発に携わりました。
有名な企業の製品に関わることで、自分でもやれるんだと自信にもつながったと思います。
- 有名企業の製品開発に携わることができ自信がつく
- 誰もが知る製品にも開発者として参加できるので嬉しい
様々な製品開発に携われる
製品開発はさまざまな分野があります。
コンシューマ向けに限らずビジネス向け製品の開発もあります。
必ずしも自分の興味のある製品の開発に携われるとは限りません。
例え全然知らない分野の製品であっても、技術の観点から考えると得られるものは多いはずです。
また、その会社の開発手法であったり、業務の進め方であったり、得られるものは多くあります。
様々な製品開発に携われるということは、様々な会社の手法を習得できるということです。
その経験は将来、必ず自分の武器になってくれるはずです。
- 様々な製品開発に触れることができ、技術だけでなく開発手法も学べる
- 全く知らない分野を経験し、知見を広げることができる
- 様々な会社の製品開発を経験することは、将来の自分の武器になる
多くの人たちと出会い学べる
様々な企業へ派遣され製品開発すると、多くの人たちと出会います。
技術や知識の習得も重要ですが、多くの人たちと出会い学びを得られることも、のちの財産となります。
特に、若いときに開発現場の諸先輩方から指導されることで、その後の技術者や社会人として仕事する上で多大な影響を受けることになります。
その基礎が作られる時期に、多くの開発者と出会い学べることは武器となります。
私の場合は、尊敬できる人を見つけ、あの人のようになりたいと目標を定めたりしていました。
残念ながら、あまり尊敬できない人も確かにいましたが、それでもその人から学ぶことも多くありました。
反面教師として、なぜ尊敬されないのか、どう行動すると良くないのか、など観察することで自分の行動を見直すことができました。
このように、現場で多くの人たちとの出会い学ぶことで、自分の成長へとつながります。
- 多くの人との出会いが財産となる
- 尊敬できる人を見つけて、あんなふうになりたいと目標にできる
緊張感を持って開発できる
製品開発のプロジェクトは、2年から3年で終わることが多いです。
プロジェクトが終了すれば、新たに別の企業へ派遣されることになります。
私としては、派遣先が変わり環境が変わることはメリットだと考えています。
それは、緊張感を維持できるからです。
仕事や環境に慣れてくると、現状のスキルや知識で対応できるようになります。
よほどの意識高い系の人ではない限り、現状で満足してしまうと思います。
技術者派遣という働き方の場合、いずれ開発するものや環境が変わることになります。
その製品開発に必要なスキルを勉強したり、人間関係を1から構築したり、成長に必要な緊張感を定期的に得られることは重要なポイントだと思います。
更には、新しい派遣先についていけるのか不安になります。これが力の源になります。
一つの場所で働き続ける場合、これほどの緊張感を味わえることは無いと思います。
- 派遣先が変わることで、成長に必要な緊張感が維持できる
- 新しい派遣先に対する不安が、勉強や人間関係構築の力となる
技術者派遣のデメリット
派遣先は選べない
基本的に派遣先は選べません。
会社間の取引となりますので、案件が届いている企業から選択することになります。
その案件の中から、自分の技術・経験とマッチングする企業へ派遣されることになります。
自分の経歴から派遣先がある程度絞られることになります。
例えば、組み込み系のエンジニアの経験があるのに、WEB系の仕事に派遣されるなどはありません。
派遣先の企業も困りますし、会社の信用問題になってしまいますので。
- 派遣先は選べないが、全く経験の無い分野に赴くことは無い
- 派遣先は選べないが、新しい技術や人との出会いが得られると前向きに考える
最初の派遣先で運命が決まる
これは大げさではなく、本当に重要な問題です。
先ほど、ある程度の経歴から派遣先の分野は決まってくると説明しましたが、
新卒や未経験者などは経験が無いので、どの案件に行くかは運になります。
なので、最初の派遣先での業務経験が、のちの派遣先の分野に多大な影響を与えることになります。
例えば、開発業務を担当できれば問題ないのですが、テストやデバッグの作業員などになってしまうと、開発経験が無いことにより、次の派遣先もテストやデバッグしかできないことになりかねません。
派遣先は選べないし、断ることもよほどの理由が無い限り難しいです。
テストやデバッグの案件担当にならないよう、自信のスキルを磨くことは当たり前として、営業担当と話をして希望を伝えるなど準備はしておくべきです。
仮にテストやデバッグ案件になった場合は、少しでも開発に携われる道を模索するしかありません。
日々の業務で成果をあげつつ、派遣先から信頼を得て、担当以上の業務を任せてもらえるように行動していくしかないと思います。
それが困難な場合は単なるテスターで終わらせず、設計・開発の観点を持ちつつ業務を行う意識を持つと良いと思います。
- 最初の派遣先は超重要!希望は担当営業と密に連絡を取ること
- テスト作業だけでなく設計開発の観点を取り入れ、次の派遣先につなげる意識を持つ
派遣先が無いと給与減
正社員なので、派遣先が無い待機状態でも給与はもらえます。
ただし、基本給だけになりますので、派遣先に赴いているときと比べてかなり少なくなります。
派遣されるということは、人手が足りないプロジェクトへ参加することになるので、基本忙しく残業もあります。
残業も含めた給与となりますので、どうしても待機状態と比べると給与はかなり減ります。
なので、一日も早く派遣先に赴くことが重要です。給与の面もそうですが、学びという面でも早く派遣される方が良いです。
私の経験から言うと、何か月も待機になることはありませんでした。長くても3週間くらいでした。
ただし、企業の景気に左右されるところがありますので、私たちにできることは日々スキルを磨くことしかありません。
- 派遣先が無い待機状態は給与がかなり少なくなってしまう
- 早く派遣されるように、日々スキルを磨くことが重要
不景気による派遣切り
いかに私たちが努力しても、どうにもならないこともあります。
ニュースでも聞いたことがあると思いますが、派遣切りという事態は実際にあります。
こればかりは予測もできないし、自分に非があっての契約終了では無いので、悪く考える必要はないと思います。
プロジェクト途中で離れるというのは、がっかりするし残念に思いますが、気持ちを切り替えて次に向かうしかありません。
私の場合、リーマンショックで全員契約終了という事態を経験しました。
ただそれも一生続くわけでもないですし、徐々に回復して新たに派遣されます。
- 予測できない事態による派遣終了は気にする必要はなし
- どれだけ悪いこともずっとは続かないので、いずれ回復して日常に戻る
まとめ
以上が私の経験から言える技術者派遣という働き方のメリットとデメリットになります。
最後にまとめとして、私が思う技術者派遣という働き方の一番のメリットは、
私が思う技術者派遣という働き方のデメリットは、
今回は以上となります。