やっぱり家が好き。
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仕事

リーダーに必要なスキルはカリスマ性でも天性の才能でもない!『ありがとう』が言い合えるチームをつくること!

私は会社で20数名いる組織のリーダーという立場で業務しておりますが・・・

リーダーシップとは? 

組織や人を育てるには?

など、書籍やセミナーなどで答えを探し続けています。

本記事は、私と同様以下の答えを探している人に向けて書いたものです。

  • リーダーシップとは何か?
  • 理想的なリーダーとは?
  • リーダーは何をすべきなのか?

人を育てる上で、

ほめて育てる”のは有効な手段と考えていた時、

こんな本を見つけました。

『 ほめるのをやめよう

ーーリーダーシップの誤解 』

岸見 一郎(著)

本書を読み以下のことがわかりました。

  • リーダーシップとは何かがわかる
  • リーダーがやるべきことがわかる

新たなリーダーシップ論を学べる期待を胸に一緒に見ていきましょう。

結論:理想のリーダーとは

リーダーがやることはただ一つ。

感謝を伝える!『ありがとう』

たったコレだけ!難しいことはありませんね。

ほめるという行為は、少なくとも上から目線であり、上下関係があります。
もちろん叱るのも同じです。

リーダーと一般社員では上下関係あるでしょ?と思うかもしれませんが、組織の便宜上でリーダーと言う役割を担っているだけで、人間的に優れているというわけではありません。

組織として成果を上げるには、上下より対等な関係を築くべきです!

チームメンバー(特に若手)には感謝を伝えることで、自信を持って業務に取り組むことができるようになります。

私のチームでも率先して感謝を伝えることで、若手もベテランも遠慮なく意見を言ってくれるようになりました。いわゆる心理的安全性が高まった状態と言えます。

もう一つ良いことがあります。リーダーが率先して感謝を伝えることで、チームメンバーも感謝を伝えることが日常となり、チームが明るく活気が出てきました。会議前も雑談から始まり、良い雰囲気のまま本題の会議に入ることが出来るようになりました。

このように、感謝を伝えることで対等な関係を築き、組織の心理的安全性を高めることでチームの生産性を高めることができました。

この結論に至った経緯について、更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

理想のリーダー像

“リーダーは部下を信頼して仕事を任せなければならない”

自分でやったほうが早いから、もしくは、部下の結果に満足できず手を加えたりしていませんか?

これをしてしまうと、

  • いつまでも部下が学べない
  • 部下が育たない
  • 組織が強くならない

という悪影響が出てしまいます。

“部下が失敗すると上司の責任となる”

自分でやってはダメ、でも部下が失敗すると自分の責任・・・

リーダー

そんな不条理な・・・

と思ってしまいますが、それがリーダーの役割です。

部下が失敗するのは、リーダーが正しく育成できていないからと言えます。

リーダーは部下の能力が低いせいだ!などと決して思ってはいけません。

”部下に協力してもらうには尊敬されること”

リーダーとして部下から尊敬されていなければ、リーダーシップも空回りします。

尊敬されるには、知識や経験からすごいと思わせること。

私もリーダーになる前から、人の嫌がる仕事を進んで担当してきました。

そうすることで、人にお願いする前に必ず自分でやってみて実績を積んできました。

部下からしてみると、

部下A

偉そうに言ってくるけど、あんたはできんのかい!(心の声)

という思いは少なからずあるのではないでしょうか。

そういうときに説得力があるのは、自分も経験があって知識があることだと思います。

”リーダーも部下を尊敬しなければならない”

リーダーとして部下を尊敬できていますか?

部下を尊敬することは中々難しいと思われるかもしれませんが、

部下一人一人に個性があり得意なこともあり、リーダーより優れているものもあるはずです。

そんな部下を一人一人認めて、信頼することができれば、

リーダーと部下の良い関係が構築されることは間違いありません。

”無能なリーダーとは劣等感の塊といえる”

無能なリーダーは、無能であることをばれたくないので、

部下を𠮟りつけて優越感に浸ります。

現在はパワハラなどが問題になるので、ここまであからさまな人はいないかもしれませんが、

すぐに感情的になり、怒りをあらわにするリーダーは無能であると言えます。

有能なリーダーは、自分が優れていることを誇示しないものですよね。

わざわざ誇示しなくても、周りに十分に伝わりますから。

叱るのをやめよう

リーダーと部下は対等な関係であるべきである”

私もリーダーだから自分は偉いなどとは思ったことはありません。

部下と対等な関係を意識して築くこともリーダーの仕事だと思っています。

上から目線で命令口調で支持することの無いように気を付けています。

部下が失敗を繰り返したときなどは、本人のためにも少し厳しく叱るべきかと考えていましたが、本書ではそれを否定しています。

叱る行為は部下を対等に見ていない証拠だと言います。

お子さんがいる方なら理解しやすいと思いますが、我が子を叱るときは対等などとは思っていないですよね?

少なくとも叱るという行為は、上からものを言っている状態と言えます。

これは部下と対等な関係を築くことに障害となります。

リーダー

ではどうしたらいいの?

”なぜうまくいかなかったのか、言葉で説明すればよい”

部下は失敗したことをちゃんとわかっています。

叱って追い打ちをかける必要はありません。

部下は叱られたことで、

部下B

自分は仕事ができない・・・

と思ってしまうかもしれません。

叱られて伸びた!と聞いたことありませんか?

または、そういう経験ありませんか?

そういう人はもともと力があっただけで、多くの人は心くじかれます。

まぁ、誰だって叱られるのは嫌ですよね・・・。

ほめるのをやめよう

”ほめることも相手を下に見ている行為である”

ほめるという行為も上から目線であるということ。

対等な関係を築きたいリーダーとしては障害となります。

また、ほめるということは少なからず、

出来ないと思っていたけど、よくできたねー。

というニュアンスが伝わってしまう可能性があります。

例えば、こどもをほめるときを想像してみるとわかりやすいです。

  • ちゃんと言うことを聞けたね
  • 長い間我慢できたね
  • いやなことでもがんばったね

など、ほめることは少なからず上下の位置付けを連想させてしまいます。

リーダー

すごい!良くできたね!

部下B

できないと思われていたのか!?(心の声)

”仕事の成果に対して、評価はすべきだがほめる必要はない”

純粋に、成果に対して評価してあげればそれでよし。

私は単純なので、ほめられたらうれしいですけど・・・

ここで最初の疑問に戻ります。

リーダー

叱ってもほめてもだめなら、リーダーはどうしたらいいの?

部下を勇気づける

”リーダーは部下を勇気づけること”

自分に価値があると思えるようになると、仕事に取り組む勇気を持てます。

だから、

  • リーダーは部下を勇気づける
  • 部下自身が自分に価値があると思わせる
  • 仕事に取り組む勇気を持てるように援助する

これがリーダーの仕事となります。

リーダー

ではどうすれば勇気づけられるのか?

その方法はとても簡単。

”折に触れて「ありがとう」と伝えること”

そんなことで良いの?っと思ったかもしれませんが、

普段から『ありがとう』って言ってますか?

「ありがとう」という言葉を通して、勇気づけられ自分に価値を見出すことができる

新人の若い部下に対して、ありがとうなんて言う場面がない!って思いますよね。

でも、よく観察すれば言う機会はあるような気がします。

今日も元気に挨拶ありがとうとか、わからないことを質問してくれてありがとうとか。

リーダーにできること、できないこと

”リーダーは役割の名称でしかなく、職責が違うだけで対等である”

部下から対等だとは言いにくいと思うので、

これはリーダーから表現してあげる必要がありそうです。

  • 部下からよく話しかけられていますか?
  • 部下から遠慮のない指摘はありますか?
  • 部下の本音を聞き出せていますか?

これらに自信を持ってYESと答えられないのなら、

リーダーとして対等な関係を築けていないかもしれません。

”リーダーはオーケストラにおける指揮者のような存在である”

指揮者(リーダー)がいないと音楽は成立しない。

演奏者(部下)は自分の譜面だけ見て演奏すればよいが、

指揮者(リーダー)はすべてのパートを把握しなければならない。

大事な点は指揮者(リーダー)は自分で音を出せないこと。

リーダーは自分で動くのではなく、部下を動かす。

そして、演奏の評価は全体に贈られるべきで、指揮者(リーダー)が独り占めしてはいけない

リーダーは生産するのではなく、部下を成長させ自立させなくてはいけないのです。

まとめ

頭ではわかるけど、行動となると中々難しいと感じたのではないでしょうか。

リーダーシップとは、

リーダーと部下の対人関係で成立するもの

リーダーと部下は対等でなければならず、力ではなく言葉で協力関係を築く

リーダーのやることは、

リーダーは教育者であることを自覚する

リーダーは部下を尊敬し信頼する

リーダーは部下の仕事に責任を持つ

参考にさせていただいた本書は、まだまだ奥が深いことを語られています。

具体的な事例なども紹介されており、とても参考になります。

興味を持たれた方、もっと深く知りたい方は、是非お手に取って読んでみることをおすすめします。

これを読んでくれたリーダーの皆さん、

まずは一緒に「ありがとう」を言うことから始めてみませんか?

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