”ものづくり”をしたくて就職活動している新卒の方や、
転職活動しているエンジニアの方は多いと思います。
私も学生の頃、アミューズメント機器を作りたいと思い就職活動していました。
コンシューマ向けのアミューズメントを作りたいので、
当然開発しているメーカーを志望して試験を受けるわけです。
学生の頃は社会のこともよく知らず、
ものをつくるにはメーカーに就職するしかない!
と思っていました。
実際は、様々な協力会社と連携して開発するのですが、
当然そんなことも知りません(笑)
当時は超就職氷河期と呼ばれた時代で、
何も光るものを持っていない私のような学生など、
メーカーの狭き門を通れるわけがありません(泣)
しかし、そんな私でも現在は某アミューズメントメーカーで開発職として働いています。
私のように新卒でメーカーに就職ができずとも、
いずれメーカーで開発職に就く道はあります。
実際に私がとったやり方を紹介し、ものづくりを志す若者の参考になればと思います。
本記事は、以下のような人向けに書いています。
- メーカーに就職できず、ものづくりの開発職をあきらめかけている
- メーカーに就職できずとも、ものづくりの開発者を目指したい
本記事では、以下のことがわかります。
- 新卒でメーカー以外で開発職に就く方法
- いずれメーカーで開発職に就く方法
技術者派遣という働き方
答えから言うと、『技術者派遣』という選択肢です。
『派遣』というと、不安定なイメージがあり抵抗があるかもしれませんが、
ここで言うのは、登録型の一般派遣ではなく、常用型の特定派遣のことです。
派遣会社に所属する正社員として働くので、雇用が不安定ということはありません。
正社員として派遣会社に所属し、メーカーに派遣されて働くという働き方となります。
技術者派遣という働き方は不安定ではありません
メーカーに就職した場合
メーカーに就職できたとしても、開発部署に配属になるかはわかりません。
どういうことかと言うと、確かに開発職として採用されると思いますが、
会社の人員の都合、組織の都合、プロジェクトの都合、本人の資質により、
新人研修が終わった後、全然違う部署に配属になる可能性はあります。
話が違う!と言ったところで、会社員なので辞令には逆らえません。
現に私の会社においても、新人研修後に本人の希望と全く違う部署に配属される人はいます。
また、開発部署に配属になったとしても、外注管理などの仕事を担当する可能性もあります。
特に大企業になると、開発を下請けなどの協力会社に委託していたりします。
メーカーの社員は自ら開発するのではなく、
外注に仕様を投げたり進捗を管理したり成果を確認したり、
開発がしたかったのに、なんだか思った仕事と違う・・・
ということもあり得ます。
- メーカーに就職できたとしても、確実に開発部に配属されるとは限らない
- メーカーの開発部に所属しても、思ってたような開発ができない可能性がある
技術者派遣会社に就職した場合
技術者派遣会社に就職した場合はどうかと言うと、
技術者としてメーカーの開発プロジェクトに派遣されます。
もしくは、メーカーから仕事を請けている協力会社に派遣されます。
いずれにしても、ゴリゴリものづくりしている現場に派遣されることになります。
プロジェクトの人員が足りないとき、技術派遣会社に技術者をお願いします。
なので、のんびり仕事するようなこともなく、
新卒であっても現場で忙しく仕事をすることになり、
技術や経験が得られ大いに成長できる場となります。
ただし、技術者派遣にもメリット・デメリットはあります。
以下の記事も参考にしてください。
しっかりとした開発現場に派遣されることができれば、
あとは目標意識をもって日々の業務に取り組むことで、
しっかりとした技術や経験が得られると思います。
とにかく開発の現場で仕事することが大事!
- 技術者派遣会社に就職すると、ほぼ確実に開発の現場に派遣される
- 忙しいプロジェクトに派遣されるので、日々忙しく成長が期待できる
目標をしっかり立てる
何事もそうですが、目標をしっかり立てることが重要です。
この記事を読んでいる方は、
いずれ自分の好きなものを作る開発者になりたいのですよね?
そのためにその開発元であるメーカーに就職するための目標を立てる必要があります。
私の例でいうと、
- 技術者派遣という働き方で、開発現場に派遣されて技術と経験を得る
- アミューズメント機器を目指すので、組み込み系のエンジニアとして技術力をつける
- しっかりとアピールできる武器(技術力)を習得したらメーカーに転職する
という目標を立てていました。
つまり、いずれ転職するつもりで技術者派遣会社に就職していました。
技術者派遣として技術力や経験があればメーカーに転職したのち、
確実に技術者として仕事に就くことができます。
なぜなら、メーカーは即戦力としてこの仕事をしてほしい
という具体的なプランありきで採用するからです。
少し遠回りしたかのように見えますが、
開発現場に派遣されて培った技術と経験は必ず力となります。
なにより、色々な現場に派遣されて色々な人たちと出会い、
色々な開発や経験が出来て楽しかったですね。
技術や経験だけでなく、人との出会いも財産になりますね!
- 技術者派遣という働き方で、何を得て何を目指すのか目標を立てる
- 本来やりたかったことへの道筋を考え目標を立てる
まとめ
私の経験から、技術者派遣という働き方からのメーカー開発者への道というお話でした。
自分の開発したいものを作っているメーカーに就職できて、
思った通りの開発ができるのであれば問題ありませんが、
多くの人はそうはならないと思っています。
将来やりたいことができるようになるためには、
技術職であれば技術を磨くことで道が開けると思います。
そのためには、
開発のための技術と経験が得られる現場で仕事することが一番だと思います。
技術者派遣であれば、開発現場で開発職として仕事ができます。
派遣先や作るものは選べませんが、開発の経験はその後の人生に大いに役に立つはずです。
日本のものづくりの技術力を絶やさないためには、若い人たちの力が必要です。
一人でも多くの若者が技術に興味を持ち、
エンジニアとして活躍してもらいたいと願っています。