本記事は、
私立小学校に興味がある
方向けの記事となります。
私立小学校と聞くと、まず思いつくのは・・・
お金がかかる!
ではないでしょうか?
そして・・・
レベルの高い教育を受けられる!
お金がかかるのは正解ですね。
そして、レベルの高い教育を受けられると思うのは、高い授業料を払っているんだから、当然!・・・という願望から来ている部分もあるのではないでしょうか。
本記事では、実際にどうなのか、私立小学校のメリット&デメリットを分析してみます。
この記事は以下のような人に向けて書かれています。
- 私立小学校のメリット&デメリットを知りたい
- 私立小学校のお受験を決意したらやることを知りたい
私立小学校のメリット
指導熱心な先生が多い
子供の成長に多大な影響を与えるのは先生です。良い先生にご指導いただければ、一生の宝となるはずです。ですが、私立だから先生が優れていると言うつもりはありません。
公立でも素晴らしい先生はおられるでしょうし、私立の先生でもいまいちな先生はいると思います。
保護者は先生を選べませんが、少しでも良い先生に恵まれるようにやれることはあります。
私立小学校は学校説明会や授業見学、運動会や文化祭など、先生を見る機会が多くあります。
私立は生徒に来てほしいので、アピールする機会を多く設けているのだと思います。
こういった機会を存分に活用し、授業を見学して先生の指導の仕方などを確認します。
また、生徒を観察することでもわかります。元気よく挨拶したり手を挙げて発言したりなど生徒が生き生きしていてると、先生の指導力の高さが伝わってきます。
価値観が近い保護者が集まる
ご家庭ごとに教育方針があると思いますが、同じ私立小学校に通うご家庭の場合、かなり教育方針が近しいご家庭が集まります。
学校の教育理念や指導法、何を目指しているかなど、それらに共感して受験しているので、明らかに異なるということはありません。
ご家庭の教育方針や価値観が近いと、保護者間で話しが合うので情報共有も容易になります。
例えば、家庭での勉強指導や宿題の管理など、塾はいつから行く、どこの塾が良いかなど。
公立の場合は、さまざまな教育方針のご家庭の集まりとなりますので、うちの教育方針と近いかを見極めて情報共有していく必要があります。
子供の目標意識が高くなる
学校の教育理念に共感した先生たちのご指導と、多くのご家庭の教育方針が近しいことにより、子供たちは混乱することもなく、同じ目標に向かって意識高く学習することができます。
環境はやはり重要で、周りのお友達が当たり前のように勉強するので、うちの子からは「なんで勉強しないといけないの!?」とか聞かれたことがありません。一応、回答は考えていたのですが(笑)なんせ私が子供のころに親に問いかけたものですから(汗)
うちの子は宿題をやらないとか忘れるとかはあり得ない感覚になっています。親が宿題やりなさい!と言うより、お友達が当たり前のようにやってくる環境に身を置く方が重要なのだと思います。
多様性が重要だという考え方も理解できますが、幼い子供たちにとっては、同じ目標を持った子供たちの中で成長していく方が望ましいのではと個人的な意見です。
幼い子供はまだまだ取捨選択できないので、もう少し大きくなったら色々な人がいる環境で学べば良いと考えています。その中で、合う人合わない人など自分で考えて、人間関係を構築して生きていけば良いと思っています。
子供がしっかりしてくる
学校が遠くて通学に時間がかかることは、とても心配なことです。特に小学校1年生の頃なんて、親として心配でたまりませんでした。
つい先日まで、幼稚園や保育園の送り迎えをしていて、明日から一人で通学するなんて心配するのは当たり前ですね。
私も最初のうちは、学校までついて行ったり、最寄りの駅やバス停まで送っていったりしていましたが、徐々に干渉を少なくしていきました。
親の心配する気持ちはわかりますが、子供はしっかりしてきます。親が関わると成長の足を引っ張ってしまうのかもしれません。
私立小学校に通う子供たちは、電車やバスを利用するので、時刻表を見て時間管理、車内でのマナーなど理解してとてもしっかりしてきます。
親としては心配ですが、あまり手を出し過ぎず、子供の方から助けを求めてくるまで暖かく見守るのが良いと思います。
以上が、私立小学校のメリットでした。
私立小学校のデメリット
お金がかかる
とにもかくにも、お金が一番の問題です。ここさえ心配ないなら私立小学校を選択すべきだと思っているくらいです。
授業料だけでなく、施設の維持費や学童保育費など、決して少なくはないお金がかかります。
しかしながら、学校の設備などはさすがに素晴らしく、私が小学生の頃と比べると羨ましい限りです。
我が家のように裕福ではなくて、私立小学校に通わせてたい場合は、子供の成長のためだと割り切り、趣味や少しの贅沢など我慢しながら生活する覚悟が必要となります。
給食が無い
給食がある私立小学校もありますが、無いところがほとんどだと思います。
お料理好きなお母さんお父さんであれば問題ないのかもしれませんが、毎朝のお弁当作りは大変なことと思います。特に、共働きのご家庭ではきついです。
学校によっては、提携しているお弁当業者さんやパン業者さんなどもありますので、頼れるところはしっかり頼るほうが良いです。
学校が遠い
学校が遠くて通学時間が長いと、子供がしっかりしてくるので良いと述べましたが、保護者の観点から言うとちょっと異なります。
学校の行事や保護者面談など学校まで出向くことが多いのですが、遠いとちょっとめんどくさいです・・・。
子供の手前、口が裂けても言いませんが、心の中では「もっと近いと楽なのに・・・」とか思ってしまいます。
公立の小学校であれば、ご自宅の近くにあると思いますが、私立小学校が近くにあるのはとてもラッキーなご家庭だと思います。近くに私立小学校があるのなら、一度調べてみてはいかがでしょうか。
家の近くに友達が少ない
私立小学校は色々な地域からお子さんが登校してきますので、同じクラスの仲の良いお友達と気軽に遊ぶことができません。
みんな住んでいる地域はバラバラで、歩いて行ける範囲に住んでいる友達がいないことのほうが多いと思います。
特に低学年の子供にとっては、少々おもしろくないかと思います。その分、親が遊んであげたりとか十分にフォローしてあげる必要があります。高学年になってくると、電車や自転車で集合して遊べるようになるとは思いますが。
我が家の場合は、たまたま歩いて行ける距離に同じクラスのお友達が住んでいました。やはり、小学生になってくると、親より友達と遊ぶ方が楽しいようですね。
以上が、私立小学校のデメリットでした。
志望動機を整理する
私立小学校のメリット&デメリットを知った上で、私立小学校のお受験を決意した場合に、やらないといけないことを説明します。
まずは、お受験する学校を志望する理由を整理します。
ここでの志望理由は、学校の入試面接で使えるようにとか考えず、本音で挙げていきます。
なので、気になるところや悪いところも挙げて整理します。
環境面や経済面、何より子供の成長面を考慮して整理していきます。
環境面としては、以下のようなことです。
- 学校の施設や学校周辺の環境
- 自宅から学校までの通学路や通学時間
- どういったご家庭のお子さんが通われているか
上記3.に関しては、学校のHPで保護者やOBのメッセージ、説明会の雰囲気などから分かると思います。
私は、私立の小学校に通わせるご家庭なんて、大金持ちとか医者のご家庭とか、共働きの家庭はあまりいないとか、そんなイメージでした(笑)。
我が家は医者でも大金持ちでもなく共働きなので、分不相応でないかは気にしていました。
実際にそういう格式の高い学校はあると思いますので、保護者としてやっていけそうか確認しておくことは必要かと思います。
経済面としては、以下のようなことです。
- 月々いくら費用がかかるか
- 授業料だけでなく、運用費や学童保育費など、どんな費用があるか
- 家計的に問題ないか(高学年で塾へ通う場合も想定)
公立小学校であれば費用はかからないのに、私立ではかなりの金額を支払うことになります。
費用があまりかからない小学生のうちに、将来の教育費を貯蓄するご家庭も多いと思います。なので、小学校だけでなく、中学から大学までも想定して費用を検討する必要があります。
我が家では、教育に費用がかかる代わりに、他で節約している状況です。幸いにもお金のかかる趣味などが無いことが幸いしています。
そして何より、子供がどんな成長をしてほしいからなのかをまとめます。
- 先生が厳しく指導してくれるので、自分で考え行動できるようになってほしい。
- 勉強するお友達が集まるので、良い刺激を受けて勉学に励んでほしい。
- 行事や異学年交流が多いので、人間関係構築力が鍛えられたり心も豊かになってほしい。
我が家の場合は、先生が厳しいというのは良いと思いました。私たちが小学生の頃は、先生は絶対で怖かったですよね。それで色々と規律やマナーなど学べたと思います。
体罰はダメですが時に厳しい指導というのは、まだ幼い小学生にとって、将来その人の性格を形成する上で重要なことかと考えています。
逆に気になる点としては、以下のようなことです。
- お金がかかる・・・
- 学校が遠い、通学が心配・・・
- 給食が無い(給食がある私立もあります)、毎日弁当作り・・・
- 保護者が参加する行事が多い・・・
このように、気になることは些細なことでも挙げて整理しておきます。
最終的にはこれらを天秤にかけて、それでもお子さんを通わせたいなら私立受験を決意しましょう。
ついでに、整理が終わり受験を決意したら、せっかくなので志望理由も準備してしまいましょう。
入学試験の面接で絶対に聞かれますので、せっかく整理したのならここでキッチリ用意しておくと良いと思います。
ここからは、まだ決意には至らないという方へ、我が家の体験を通じて、私立小学校の良いところと気になるところを説明します。検討の材料にしていただければと思います。
まとめ
これらは一般的な項目なので、その学校独自のメリットとデメリットもあると思います。
それについては、学校のHPで調べたり、特に在校生の保護者の方に聞くことが確実です。
最後に個人的な意見になりますが、
子供の成長には環境が何より大事だと思っています。
親がいくら勉強しろ!と言っても勉強なんてしません。私がそうでした。しかし、友達が勉強するなら勉強します。親より友達や先生の言うことを聞く年齢になってきているからです。
そんな時期に親としては、子供のためにベストな環境を準備してあげることくらいしかできません。
以上、お子さんのためにベストな環境が私立小学校だと思えるのであれば、お受験を決意してみてはいかがでしょうか。