プロフィール

技術・人・組織の現場を歩いてきた、50代の会社員エンジニア
はじめまして。
私は2000年からエンジニアとしてものづくりの現場に携わり、現在は企業DXやAI導入に取り組んでいる50代の会社員です。
エンジニアとしてスタートし、チームリーダー、マネジメント、採用、開発組織の運営を経験してきました。
現在は再び新しい技術と向き合い、AIやDXを仕事の中でどう活用していくのかを考え、実践しています。
こう書くと順調なキャリアだったように見えるかもしれません。
でも、実際はそんなことはありません。
仕事で失敗したことも、人間関係で悩んだこともあります。
「このままでいいのか?」と自分の将来について考えたこともあります。
今でも分からないことはたくさんありますし、新しい技術を勉強する毎日です。
そんな私が、これまでの経験から考えるようになったことを、このブログでは発信しています。
就職氷河期から始まったエンジニア人生
私が社会人になったのは2000年。
就職氷河期でした。
ものづくりに携わりたくてメーカーへの就職を希望しましたが、結果はすべて不採用。
それでも、ものづくりを諦めたくはありませんでした。
そこで私が選んだのが、技術派遣会社でした。
メーカーの開発部門に派遣され、組み込みエンジニアとして製品開発に携わりました。
C、C++などから始まり、その後もC#、Java、Pythonなど、必要に応じてさまざまな技術を学んできました。
自分が書いたプログラムによって実際の製品が動く。
そして、その製品が世の中に出ていく。
ものづくりが好きだった私にとって、とても楽しい仕事でした。
「このままでいいのか?」と考えた
エンジニアとして経験を積むことはできました。
しかし、働き続けるうちに一つの疑問が生まれました。
「この働き方を、40代、50代になっても続けていくのだろうか?」
当時の私が置かれていた環境では、技術者として手を動かす経験は積めても、自分がやってみたいと思うようになったチームビルドやマネジメントの経験を積むことは難しいと感じていました。
そこで、転職を決めました。
新卒のときには入ることのできなかったメーカーに、今度は約10年間積み重ねた技術と経験を持って挑戦しました。
そして、エンジニアとしての経験を評価してもらい、メーカーへ転職することができました。
転職後は、
「チームビルドやマネジメントに挑戦する」
と自分で決め、周囲にも宣言しました。
最初から明確なキャリアプランを持っていたわけではありません。
その時々で、
「このままでいいのか?」
と考え、自分なりに次の方向を決め、行動してきただけです。
振り返れば、その一つひとつの選択が現在につながっています。
技術より人を見ろ
私は、もともとコミュニケーション能力が高い人間ではありません。
本音を言えば、一人で黙々とプログラムを書き、それを動かして楽しんでいたいタイプのエンジニアです。
しかし、仕事としてものづくりをするようになり、一人では良い製品を作れないことを何度も思い知らされました。
コミュニケーション不足から認識がずれ、不具合を出したことがあります。
自分を過信して、十分に周囲の意見を聞かなかったこともあります。
市場に出た製品で不具合が発生し、
「あのとき、もっと人に意見を求めていれば・・・」
と後悔したこともあります。
品質を高めるためには、自分一人の知識だけでは足りません。
多くの人にレビューをお願いし、自分にはない経験や視点を借りる。
苦手な人と話さなければならないこともあります。
正直、面倒だと思うこともあります。
それでも、人の意見が入ることで視点が増え、視野が広がり、より良いものを作ることができます。
技術力はもちろん大切です。
しかし、どれほど技術力が高くても、人との関係を構築し、互いの力を借りることができなければ、大きな成果を出すことは難しい。
だから私は今でも、自分自身にこう言い聞かせています。
「技術より人を見ろ」
これは誰かに言い聞かせるための言葉ではありません。
私自身への戒めです。
私が考える「人間マップ」
長く仕事をしてきて、私は職場の人たちを自分なりに観察することを大切にするようになりました。
誰が何を得意としているのか。
誰が何を苦手としているのか。
困ったとき、誰に相談すればいいのか。
自分は誰を助けることができるのか。
そして、自分は誰から助けてもらえるのか。
私はこれを、自分の中で「人間マップ」と考えています。
仕事は一人ではできません。
自分の不得意なことを得意な人に助けてもらい、自分が得意なことで誰かを助ける。
そうした関係を日頃から作っておくことが、良い仕事にも、自分自身の成長にもつながると考えています。
「自分がやった方が早い」という失敗
リーダーやマネージャーになってからも、多くの失敗をしました。
その一つが、仕事をなかなか部下に任せられなかったことです。
当時の私は、
「自分がやった方が早い」
「自分が一番分かっているから」
と考えていました。
しかし今振り返ると、その奥にはもっと自分本位な気持ちがあったと思います。
自分にしかできない仕事を残しておきたかった。
それまで、自分自身が成果を出すことで評価されてきました。
ところがマネージャーになると、それまで自分が成果を出していた仕事を部下に任せなければならなくなります。
仕事を手放したら、自分という存在まで周りから必要とされなくなるのではないか。
そんな恐怖があったのだと思います。
しかし、それこそが組織を強くすることを阻害していました。
私が仕事を手放さなければ、部下が挑戦する機会を奪ってしまいます。
部下が経験できなければ、人は育たない。
人が育たなければ、組織も強くならない。
もっと早くそれに気づき、大きな仕事を部下に任せていれば、もっと早く人を育て、組織を強くできたのではないか。
これは今でも後悔していることの一つです。
「自分が組織の中で一番暇になる」
だから今、マネジメントで目指していることがあります。
それは、
「自分が組織の中で一番暇になること」
です。
もちろん、仕事をしないという意味ではありません。
自分がいなければ仕事が回らない組織を作らない、という意味です。
仕事を任せる。
本人に考えてもらう。
本人に決めてもらう。
そして必要なときには一緒に考える。
そうやって一人ひとりが自分で仕事を動かせるようになれば、組織は強くなります。
そして私自身に余白ができれば、メンバーと話す時間を作ることができます。
組織全体を見ることもできます。
緊急事態が起きたときにも対応できます。
次に組織が取り組むべきことを考えることもできます。
自分が成果を出すのではなく、自分がいなくても成果を出せる人と組織を作る。
それが、今の私が考えるマネジメントです。
仕事とは、自分の成長記録
私は、給与や役職を目標に仕事をしてきたわけではありません。
むしろ、お金や出世については、ほとんど意識していませんでした。
仕事をしていて、
「誰かがやらなければならないなら、自分がやろう」
と考えることが多くありました。
難しい仕事。
成果を出すのが簡単ではない仕事。
人前で説明しなければならない仕事。
人をまとめなければならない仕事。
自分が緊張するような仕事にも挑戦してきました。
もちろん、一人ですべてできたわけではありません。
多くの人に助けてもらいました。
そうした仕事を一つずつ経験することで、少しずつできることが増えていきました。
そして、任せてもらえる仕事も大きくなりました。
私にとって成長とは、単に知識や技術が増えることではありません。
より価値があり、より多くの人に影響を与え、より困難な仕事に責任を持てるようになること。
背負える責任が大きくなれば、それに見合った役割を任せてもらえるようになります。
振り返れば、自慢では無いですが、転職直後と比べて給与も大きく上がりました。
しかし、給与や役職は成長そのものではありません。
私にとっては、成長した結果としてついてきたものの一つです。
だから私は、
「仕事とは、自分の成長記録である」
と考えています。
本とは、先人の経験を借りるもの
私は年間130冊ほど本を読みます。
なぜそんなに読むのかと聞かれたら、
自分一人の経験だけで人生を考えるには、人生は短すぎるから
と答えます。
仕事、人間関係、マネジメント、キャリア。
自分が悩んでいることの多くは、おそらく自分が人類で初めて悩んでいることではありません。
同じようなことで悩み、考え、失敗し、何かを学んだ人たちが過去にたくさんいます。
そして、その経験や知恵を本として残してくれています。
何年、何十年とかけて得た経験に、数時間と数千円で触れることができる。
本ほど効率の良い学びの手段は、そう多くないと思っています。
ただし、本に自分の答えを決めてもらおうとは思いません。
著者の答えは、その人の人生で得た答えです。
自分にもそのまま当てはまるとは限りません。
だから、
本から先人の経験を借り、それを材料に自分で考え決断する。
それが私にとっての読書です。
一方で、小説も読みます。
小学生の頃からミステリーが好きで、今でも小説を読みます。
理由は単純です。
楽しいから。
文字を読みながら、登場人物や風景を頭の中に描き、この先どうなるのだろうと想像する。
そのドキドキやワクワクが、本の大きな魅力だと思っています。
50代になっても、新しい技術がおもしろい
現在は、企業のDXやAI導入に取り組んでいます。
しかし、根本にあるのは今でも、
「自分は技術者である」
という感覚です。
新しい技術を知ること。
実際に触ってみること。
動かしてみること。
それが純粋におもしろい。
特にAIは、これから社会を大きく変える可能性を持った技術だと感じています。
仕事はどう変わるのか。
会社はどう変わるのか。
私たちの子供たちが社会に出る頃には、どんな世界になっているのか。
それを想像するだけでもワクワクします。
そして私は、その変化を外から眺めるだけではなく、できるだけ中にいたいと思っています。
60代、70代になっても、新しい技術に触れ、おもしろい仕事に関わっていたい。
だから今も学び続けています。
私にとって成長することは、出世するためでも、誰かと競争するためでもありません。
これからも、自分がおもしろいと思う世界に参加し続けるために、できることを増やしていくこと。
そんなふうに考えています。
学び、考え、行動する
私が大切にしていることが、もう一つあります。
行動することです。
それを強く意識するようになった経験の一つが、不動産投資でした。
会社員としての生活に大きな不満があったわけではありません。
それでも、空き家問題や中古戸建て投資に興味を持ち、勉強し、実際に中古戸建てを購入してリフォームし、賃貸に出すところまでやってみました。
やらずに後悔するくらいなら、やってみて後悔したい。
そう考えたからです。
もちろん、何も考えずに行動すればいいとは思っていません。
まず学ぶ。
そして考える。
自分で決める。
最後に行動する。
本を何冊読んでも、現実はそれだけでは変わりません。
頭の中で悩み続けても、現実は変わりません。
最後は、自分で一歩を踏み出す必要があります。
行動すれば、成功することもあれば失敗することもあります。
しかし、どちらも自分自身の経験になります。
そして、その経験からまた学び、考え、次の行動につなげることができます。
学ぶ。考える。行動する。経験する。そして、また学ぶ。
私はこの繰り返しが、人を成長させるのだと思っています。
このブログを誰に届けたいのか
このブログは、
自分の仕事や将来に漠然と悩んでいる人
に向けて書いています。
今の仕事がものすごく嫌なわけではない。
生活に困っているわけでもない。
それなりに仕事もできるようになった。
でも、ときどき、
「このままでいいのだろうか?」
と思う。
何か変えたい気はする。
でも、何を変えたいのか、自分でもよく分からない。
何を勉強すればいいのか。
どこへ向かえばいいのか。
そんな「きっかけ」を探している社会人、特にエンジニアに読んでもらいたいと思っています。
私自身も「このままでいいのか?」と悩んできた一人だからです。
このブログで約束したいこと
私は、何かの正解を教えられる人間ではありません。
人生も、キャリアも、仕事も、人によって答えは違います。
だから、このブログで、
「こうすれば必ず成功する」
といったことを伝えるつもりはありません。
代わりに、20年以上のエンジニア経験、ものづくり、転職、チームビルド、マネジメント、採用、組織運営、DX、AI、読書、そして数々の失敗から得た自分自身の経験を、できるだけ正直に伝えます。
それを材料に、
「では、自分ならどうするだろう?」
と考えてもらいたい。
そして、何か一つでも行動してもらいたい。
技術者として。
一人の社会人として。
このブログの記事が、何かを考えるヒントになったり、最初の一歩を踏み出す小さな後押しになったりすれば、それで十分です。
私は特別な人間ではありません
最後に。
ここまで読んでいただくと、順調にキャリアを積んできた人間に見えるかもしれません。
でも、自分ではそう思っていません。
コミュニケーションが得意なわけでもありません。
人間関係で失敗したこともあります。
自分を過信して仕事で失敗したこともあります。
マネージャーになって、自分の存在価値を失うことが怖くなったこともあります。
将来について悩んだこともあります。
今でも知らないことばかりです。
ただ、そのたびに、
学んで、考えて、できる範囲で行動してきました。
私自身、特別な人間ではありません。
だから、このブログを読んだ人に、
「この人にできたなら、自分にも一歩くらい踏み出せるかもしれない」
と思ってもらえたらうれしいです。
技術も、人も、仕事も、人生も、まだまだ分からないことばかりです。
だからこれからも学びます。
考えます。
そして、行動します。
2026年8月23日 はしかず
